このページでは,風土記の丘の自然や資料館の日々のできごとをご紹介します。
約30haの広大な面積を誇る風土記の丘の四季の移ろいや,資料館の活動の様子などを紹介します。
24.5.08
三次市の緑岩古墳から出土した馬形埴輪は,馬形埴輪としては珍しく頭を持ち上げているため,「いななく馬」と呼ばれ,当館の代表的な展示品となっています。
この埴輪が先日京都へ旅立ちました。これは,実物大の模型パズルを作るためです。
パズルの組み立てを通して,埴輪の大きさを実感し,出土品の復元を体験していただければと考えています。7月上旬には分身ともいえる模型パズルを伴って,馬形埴輪が戻ってきて,夏の特別企画展「どうぶつ土器であそぶ」の展示会場で体験していただく予定です。お楽しみに!
このほか,2点の弥生土器(三次市矢原遺跡出土の脚付注口鉢形土器,庄原市和田原遺跡出土の甕形土器)のパズルもあわせて作ります。こちらもチャレンジしてみてください。
| 移動のための梱包風景 |
24.3.23
三次市立酒河小学校と資料館が連携して,「子どもたちによる地域の歴史学習」を深める活動を試み始めたのは昨年度のことで,今年度は小学6年生の児童・教師と学芸員が館と学校を何度も行き来して,一緒に調べたり体験した,学区内の遺跡や文化財,土器作りについて,1冊のパンフレットにまとめました。
3月21日には6年生が,出来上がったパンフレットと,そのほかに地域の人から聞いた戦争体験をもとに作った絵本・劇のDVDを持ってきてくれました。みんなで力を合わせて作った自慢の作品を手に,満足そうな子どもたちの顔を見ながら,こちらもとても幸せな気持ちになりました。
パンフレット・絵本は,館でも配布しています。ぜひご覧になってください。また,館では学校連携に力を入れていますので,関心のある方は,ぜひご相談ください。
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| 自慢の作品です | 6年生と記念写真をとりました |
24.3.14
風土記の丘の春は県北の春にふさわしく,一気に春の便りが訪れます。
例年ならそろそろ便りがあってもよい頃なのに,今年の冬はとりわけ寒かったせいか遅いなと思っていたら,いきなり珍しい光景での春の便りに出会いました。いつもなら最初に芽生えるふきのとうを飛び越えて,たくさんのつくしが,この冬最後?の寒波で降った雪からひょっこり頭を出した姿でたくさん生えはじめていました。
風土記の丘ではこれから,ふきのとう,木蓮,桃,桜と日々春の便りが訪れ,春へと姿を変えていきます。
皆様もゆったりと春の訪れを感じ取ることのできる風土記の丘にぜひ一度(もちろん,二度三度でも大歓迎です)においでください。
| 雪から頭を出したつくしたち | 雪から頭を出したつくしたち |
24.2.20
「角筆(かくひつ)」って,ご存知ですか?
象牙や竹,柘植(つげ)の木などの先を尖らせ,紙に押し付けるようにして跡をつける筆記具です。江戸時代以前には広く使われていたのですが,明治時代以降はほとんど使われなくなりました。墨などを用意する必要がなく,手軽な筆記具です。昔は行灯(あんどん)などの光が横から来ていたので,紙の凹みがわかりやすかったようですが,上からの照明が当たり前の現在,この角筆で書かれた字は,はっきりいって,読めません。
そこで,角筆を使って,手紙を書いてみましょう。やり方は簡単。画用紙などの厚めの紙に,尖らせた棒で字を書くだけ。知らない人が見たらただの白紙ですが,ちょっと光の当て方を変えれば,あら不思議!秘密のお手紙に使ってみるのもいいのかもしれません。
3月25日まで開催中の「お宝拝見!広島の学校所蔵の文化財−大学編−〔広島大学〕」展の会場で試してみてくださいね。
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| 何も書いていないようですが・・・ | あら!不思議 |
24.2.14
31年前に発掘された史跡矢谷古墳(矢谷墳丘墓)(三次市)から出土した、特殊器台・特殊壺(重要文化財)の再整理作業を行っています。
土器片を手に取るたびに色々なことに気づきます。たとえば土器の表面にところどころについている赤い顔料は,作られた当時、外側のほぼ全面に赤色が塗られていた名残です。また,高さ約100cm・幅約50cm以上の大型の土器ですが,かけらだけ見るとそれが想像できないほど,それぞれがとても薄く作られ,当時の人々の高い製作技術に驚かされます。この土器は吉備(現在の岡山県)で作られたそうですが、こんなに大きいものを弥生時代にどのようにして運んできたのか、などなど…。
色々な思いを巡らせて作業の手がつい止まってしまうのが悩み(?)でしょうか。
| 整理作業風景 |
24.2.6
「春を待つ 三次人形とひな人形」展の展示会場に飾っているネコヤナギが館内の暖かさに誘われて,ネコのしっぽをだしました。ちなみにこのしっぽは花穂(かほ),つまり花だそうです。ネコヤナギには雄株と雌株があるそうですが,これはどちらでしょうか?
広島県北部ではこのように,ひな飾りのとうろう菓子をさげるのに用いられたりします。
まだまだ寒い冬が続きますが,一足はやい春を感じに,資料館に来てみませんか。
| ねこやなぎの花穂ととうろう菓子 |
24.1.30
1月27日(金)に,三次市立川西小学校3年生7名が,社会科の「むかしのくらしと道具」の調べ学習のため来館されました。
館で収集した今と昔の生活道具の中から,「暗いところを歩く道具をさがせ!」「お米の量をはかる道具をさがせ!」「ごはんを炊いたりおかずを煮たりする道具をさがせ!」など,合計8つの問題を先生もいっしょに,各自でチャレンジしてもらいました。
子どもたちは道具をさがしだした後,どのように使ったのか一人ずつ意見を言いながら答え合わせをしました。
同じ使い道でも,今とはかなり違う昔の道具がわからず,答えを聞いてびっくりしていた子どももいました。
ちなみに,子どもたちが一番興味をもったのは,「音楽を聞く道具をさがせ!」という問題の答え「蓄音機」でした。SPレコードからアナログで再生される民謡を最後まで聞いていました。
| 昔の道具に興味いっぱい |
24.1.12
いよいよ,一年の展示で一番華やかな「春を待つ 三次人形とひな人形」展の開幕が迫ってきました。
これからが寒さの本番という時期に少し早いような気もしますが,その分「春を待つ」という想いを強く感じていただけるのかもしれないなとも思っています。
歴史民俗展示室と休憩ホールの2室をいっぱいに使って,明治時代〜昭和時代頃の三次人形とひな人形を展示します。休憩ホールではソファーでくつろいでいただきながらゆっくりとひな人形を楽しんでいただけるようにしたいと考えています。
展示は今がちょうど作業のピークで,もっぱら女性職員が,「いつくしむ」という言葉がまさに当てはまるような手つきで,1体1体丁寧に展示しています。
開幕しましたらぜひご覧においでください。
| 丁寧にひな人形を飾り付けます |
24.1.5.
あけましておめでとうございます。
昨年は多くの皆様にご来館・ご来園いただきありがとうございました。
今年もより多くの皆様の学びとやすらぎの場としてご利用いただけるよう努力したいと思います。
まず,今日から,昨年奉納されました比婆荒神神楽の式年大神楽の速報写真展を開催します。五穀豊穣を願う神楽をご覧いただきながら,ともに新春を寿いでいただければと思います。
また,資料館入口には,今年の干支にちなんで,三次市君田町東入君地区の皆さんが作られた,長さ5m以上もある藁製の辰を飾っていますのでぜひ一度ご覧ください。
| 長さ5m以上もある藁製の辰 |
23.12.15.
12月3日から4日にかけて,庄原市東城町竹森地区で行なわれた,国の重要無形民俗文化財指定の比婆荒神神楽の奉納を見学するため伺いました。これは,名(みょう)と呼ばれる集落ごとに,式年(しきねん)と呼ばれる一定の年数を空けて地元の産土神(うぶすながみ)である本山三宝荒神(もとやまさんぽうこうじん)に奉納される神楽で,今回行われた岡田(おかた)名の大神楽は昭和54年(1979)以来の奉納です。
神楽の奉納は,正午から丸一昼夜行われ,七座神事(しちざしんじ)と呼ばれる儀式舞から始まり,ヤマタノオロチが登場する八重垣やオオクニヌシが登場する国譲りなどの能舞,さらに,荒神納めと呼ばれる神託を受ける儀式や竜押(たつお)しと呼ばれる神事が行われ,大変貴重な神楽を拝見することができました。
次にこの名での大神楽のが奉納は33年後。在職中の学芸員は,果たして見ることができるのでしょうか?
この神楽のようすは,年明けから資料館で速報写真展として公開したいと考えています。
| 七座神事の御座舞 | 竜押し |
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